発散部屋173 |
この国は自然死を許さないからね
必ず延命治療をする
良いか悪いかは別にして
生きているのでなく生かされて
いる人も多い
これ本当に幸せなことだろうか
欧米各国はこれを生命への冒涜と捉える
死生観が違うからね
人は自力で生きることが出来なくなれば
自然に死んでいくべきだとね
これを受け入れている
人工的に生かすのではなく自然に
死んでいくことを尊重する「緩和治療」
人としての尊厳は守れるから
だから安楽死も認められている
これについては意見は分かれる
かもしれない
全ての国ではないけど 増えつつある
偉いお国は5つの州が既に認められている
ヨーロッパにも4つの国が認めている
安楽死を望む人はそこに国籍を
移すことから始める
この国は食べられなくなったら胃ろうあり
鼻からでも栄養を送り込む
息苦しいと判断すれば呼吸器も装着
死にゆく権利さえも奪われる
果たしてこの延命治療
本人は喜んでいるんだろうか
植物状態 脳死状態でも生かすのは
どうなんだろう
こんな状態で生きていると
言われてもね
子供さんなら まだわかるよ
どんな状態であっても手を握って
生きてる この暖かい手をもっと
握っていたい
この感情には嘘はないから
ある意味 医療が進歩しそこそこ
裕福な国だという事だろうね
新興国なら病院すら行けず短命だよ
処置ができないんだから
他国では寝たきり老人がほぼいない
という国がある
生活様式の違いも勿論ある
ヘルパーさんの人数の違いもある
あの福祉国家のスウェーデンでは
御老人が車椅子で動き回っている
というから
寝かせないで動かすという
車椅子であっても
本人は幸せだと思うよ
見下ろされるのでなく座った状態で
あっても誰とでも対面できるというのはね
この感覚は実際に体験してみないと
本当の辛さはわからないと思うけど
でもいつかは頑張って自分で歩きたいと
思うようになるかもしれない
傍に励ます人間がいて手助けして
もらえれば
人は決めたら出来る事って多いからね
車椅子であっても何かが自分の力で出来る
そこに行こうと移動できるという喜びは
大きいんじゃないかな
この国は安易にいつまでも寝かせる
オペ後もなかなかリハビリをさせない
これ筋肉が無くなるからね
時間が経てば経つほど
立ち上がれる人が
立ち上がれなくなるんだ
おまけに寝たきりだと褥瘡にも
悩まされる
これ辛いというから
天井ばかり見ている人が明日への
活力を見いだせるとは思えない
余程の目的や生きがいのある人で
ない限り 諦めるようになると思うね
ご老人になればなるほど厳しいだろう
筋肉だけでなく骨もだよ
荼毘に付した時骨を拾うよね
長い間寝たきりだと足の骨がスカスカで
ボロボロ 経験あるんだけど
人は頭と体を動かさなくなると駄目に
なるんだ 諦めてしまうから
カテーテルやおむつだと尊厳も無くなる
認知症にでもなっていない限り
自然死 大昔はこれが当たり前だった
これ早く言えば 「老衰」 「餓死」
そんな可哀相な むごい事
と思うよね 普通なら 違うんだよ 実は
これは本人が一番楽な逝き方だという
ある医師が過度な延命治療を施して
亡くなったご遺体
延命治療を施さなかったご遺体
数多く視てきて実感したという
自然死は病気ではなく自然の摂理
有難いホッとできるお言葉があるから
書いておくね
これから見送る立場にいる人には
心休まる言葉になるかもしれない
「人は食べないから死ぬのではない
死ぬから飲食しなくなる
人は死ぬ前にはお腹も空かず
喉も乾かない
こうして飲まず食わずになるとそれまで
蓄えてきた体の中の栄養分や水分を
使い果たして死ぬという自然死が餓死」
食べたくもないのに飲みたくもないのに
胃ろうだ点滴だとするのが当たり前になって
本当は死にゆく人には迷惑な事かも
しれないね
実は餓死が最良の死に方だという事の
裏付けがあるんだ
知らないことを間違いだと思うのは
早計すぎるかもしれない
人間がわかっている知識なんて まだまだ
わずか
わかっていないことの方が実は多い
視ていないから感じたことがないから
それは無いとも言えないと思っている
餓死は苦痛のない安らかな死に方だという
死にゆく人には3つの作用が起きる
「意識が朦朧として痛みも感じず
まどろみながら死ぬ 癌患者であっても
抗がん剤やオペをしていない患者
飢餓状態になると脳内にモルヒネ物質が
分泌され本人は幸せな気分
脱水状態になると意識レベルが下がり
ボンヤリする
呼吸が浅くなると体内に炭酸ガスが増え
麻酔作用に変わる」
痩せて干からびた状態に見えたとしても
本人は楽なんだよ これ
管理人はこれ先月 16歳の愛猫を
看取った時同じだと感じた
認知症が始まっても本人はご機嫌だったし
死ぬ前日まで普通に歩いていたしね
背骨はやせ細り食は減ってはきていたけど
点滴には連れて行かなかった
数日長生きさす為だけに病院で点滴の
痛い針は可哀相すぎる
これは飼い主のエゴだと
葛藤はあったんだけどね
病院に連れて行った猫たちの最後は
どの子も厳しかったからね
治るのなら勿論迷わず連れて行くよ
老いだけは止められないから
死ぬ2日前からは水だけよく飲んで
食べようとはしなかった
スープを口に運んでも飲もうとも
しなかったから
食べたくも飲みたくもなかったんだろう
夜中も寒いとこ 寒いとこで寝始めたから
死期が近いのはわかったけどね
猫は死期が近づくと暖房は嫌がる
これは何度も経験済み
死ぬ当日体がふらふらしてたからその時
初めて大ケージに寝かせた
お水だけは少し飲んだけど ずっと寝ていた
呼吸も凄く浅くなり毛の動きで確認
あ 生きてると
最後に全身で伸びをしてから
寝入るように逝った 少しも苦しまずに
逝ったのに気がつかなくてじっと見ていて
背中の毛が動くのを待った
そのまま毛は二度と動かなかったけど
荼毘に付した時 骨は全て綺麗に揃っていた
しっぽの先まで
これが自然死だと思ったけどね
2018年 11月9日 次ページへ